膝の痛み、変形性ひざ関節症

普段私たちは何気なく歩いたり、立ったり座ったりしています。けれども40歳代をすぎると、ひざの痛みで階段の上り下りがつらくなったり、立ったり座ったりがスムーズにできなくなることがあります。この原因として一番多いのが、「変形性ひざ関節症」です。
膝関節は衝撃を吸収するクッションの役割をしてくれる関節軟骨や半月板があります。この関節面には歩く時には体重の約3倍もの力が加わるといわれています。しかし長年仕事やスポーツでこの関節を酷使したり、加齢によってこの関節軟骨や半月板がすり減ってくると、だんだんとひざがこわばってきて、痛んできます。
さらに進行するにつれて痛みもひどくなり、立つのも歩くのもつらくなり日常生活に支障がでるほどの痛みになります。

変形性ひざ関節症の症状

変形性ひざ関節症の症状としては、初期の頃はまだ痛みというほどのものはなく、朝などの動き始めや、長時間座っていた姿勢から立ちあがって歩き始めたときにひざのこわばりを感じるようになります。
この痛みは長続きせず、しばらく休むと痛みがなくなる場合がほとんどです。人によってこの時期が1〜2ヶ月、または数年間続きます。
初期が進行してくると痛みを自覚してきます。人によっては間接が変形し、ひざがまっすぐ伸びないようになります。正座やしゃがみこむなどの動作が苦痛になり、階段の上り下りもつらくなります。ひざの中に炎症が起き、熱っぽくなったり腫れたりむくんだりすることもあります。

末期の症状はひざの軟骨が完全にすり減るかなくなってしまい、骨と骨のすき間がなくなり直接触れ合ってしまいます。日常生活に支障がでるほどの痛みになります。足の痛みで立つのも歩くのもつらくなるので外出も控えがちになってきます。
ただ、同じ変形性ひざ関節症でも、症状や進み方は人によって変わってきます。

ひざの痛みをやわらげるには

変形性ひざ関節症への対策としては、どんどん動くことです。痛むからといって体を動かさないと、筋肉も骨もだんだん弱くなり、かたく萎縮してきます。
手軽にできる方法としてはウォーキングがよいです。痛みが出ない距離で歩きます。すると筋力もつき、シェイプアップにもなります。
また、ひざをゆっくり伸ばしたり曲げたりするストレッチをするのもよいです。
イスに座って片足をゆっくりあげて、ひざが伸びたところで、5〜10秒間維持します。これを無理せずに左右を数回行います。
肥満ぎみの人は、変形性ひざ関節症になる確率が高いという研究結果もあります。
ひざに負担をかけない運動を行いながら、カロリーをひかえてバランスの良い食事をしましょう。
ひざに痛みをやわらげるにはひざサポーターを使うのもよいです。
ひざサポーターを利用すると、保温効果もあるので血行がよくなり、痛みや炎症を抑えることができるので、楽に歩けるようになります。
伸縮性のある布製のものや遠赤外線効果のあるものなどいろいろな種類があります。
大きさは、大腿部からふくらはぎにかけて覆うことのできるものがよいです
あまりきついと血行が悪くなり、逆効果なので、ぴったりあったものを選びましょう。
※ひざの痛みもさまざまな原因が考えられますので、病院で見てもらうことをおすすめします。

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